ぼくは今日塾へ行った。
英語の日なので英語をしたんだ。
学校へ行って疲れてはいるが、サボる訳にも行かない。
だが、こう言う日にはヤツが来るんだ。

学校の英語の予習を始めにやったんだ。
その時はまだなんともなかった。
今日は来ないのかと思い、気を抜いたんだ。
それがまずかったんだ。

勉強もあと20分位となったところで、とうとうそいつが現れた。
油断していたとは言え、警戒はしていた。
でも気づけなかった。
それほどまでに、ヤツは恐ろしいのだ。
僕は必死で抵抗した。
だが結果は既に決まっていた。
僕の抵抗は、虚しく、呆気なく終わり、僕は意識失った。
僕の抵抗のおかげか、それともヤツがミスをしたのか、数分で意識が戻った。
気がつくと、目の前は大変な事になっていた。
ナメクジやカタツムリが通ったかのような黒い線が、本に印刷された英文の上を陣取り、ヤル気の無さそうにこちらを見ていたのだ。
僕は怖くなって、急いでそいつ等を始末した。
残り10分ちょっと。
気を紛らわすため、問題を必死で解いた。
何かしていないと、オカシクなってしまうからだ。

今日は何とか助かったから良いが、何時もそうとは限らない。
僕はもうヤツからは逃げられないのだ。
毎日この恐怖に怯えて、何時終わるかも知れないこの人生を、過ごさなければならないのだ。
ヤツに目をつけられたら最期、もう逃れることはできないのだ。

コメント

Anubisγ
Anubisγ
2007年5月10日22:38

そしてヤツは俺だったというオチ

よっちゃん
よっちゃん
2007年5月12日0:24

ヤツに実体は無いのだ。だから厄介なのだよ。Ay君。

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